コラム

ガラスの美しさを活かす花留め

前回のブログでは
ケンザン・プリーズが順調に広まったように書いていますが
実際はそこまでではありませんでした

黒い鉛の剣山に対して
既成の概念を打ち破るような
透明の吸盤付プラスチックケンザンは
簡単に受け入れらるものではありませんでした

営業でご案内しても
これはブラシかつぼ押しかと言われ
特に華道の家元からは邪道と言われたこともあり
全く相手にされませんでした

でもコツコツやるうち
だんだん商品の良さをご理解頂き
その後分かったことは
最初どこか1社契約が取れれば
2社目からは取り扱って頂きやすくなるということでした

そうしたある日
名古屋にあるガラスメーカーの社長様からお電話を頂き
このケンザンの仕入れ商談のため
大阪に行くと連絡を頂きました

名古屋の社長は
世界中のガラス器を仕入れて素敵なお花をご自身で活け
演出しながら展示会で販売していく方法をとっておられました

そのガラス器は花瓶はもちろんのこと
フルーツボールやプランターやキャンドルホルダーなど
ありとあらゆるものを花瓶の代替品として扱われる中で
ガラスとの相性がとても良いケンザン・プリーズを
ご自身の商品とセットして販売していきたい
ガラスの美しさを活かす花留めだから
カタログにも掲載したいと言って頂きました

これまでは
1年間で1万個売れて喜んでいたのが
カタログ掲載して頂くようになり
なんと1ヶ月で1万個売れるようになったのでした

また
女性同士であったことからか
ガラスに対する思いやりや
剣山の扱いに対する考え方に非常に近いものを感じ
すぐに意気投合して多くのことを勉強させて頂きました

商品から始まるご縁に本当に感謝しております

その後のケンザン・プリーズは
お花の各流派の先生方にもお使いを頂いたり
女性誌などに取り上げていただいて
弊社の大ヒット商品となりました

それから名古屋の社長とは
ご一緒に海外工場をお供させていただく間柄となり
私の商品開発の幅をぐっと広げることになるのですが
その話はまた後日お届けします

Menu