コラム

企画して企画して企画努力する熱量

ものづくりブログをお届けします
物語としての前回はこちらになります

この度の書き出しにあたり
久しぶりに過去のものづくりブログを通読しました

読み返してみて自分のことでありますが
様々な出会いと努力と偶然に
タイトルも含め
よくまあこんなにドラマチックに書き上げたものだと
今更ながら感心させられます

皆様の貴重なお時間を頂戴できるなら
ものづくりの紆余曲折がよく分かる
「天使の浮輪」四部作をご覧になってください

2010/08/04「お花を最後まで咲かせてあげたい
2010/08/25「アイデアを形にする難しさ
2010/09/01「熱い思いは国境を越えれるか
2010/09/22「使用方法をご案内できる喜び

読み返しもう一点感じたこととして
"ケンザンプリーズ"や"天使の浮輪"は
文字通り
「寝る間も惜しんで企画していた」ということです

私自身に
ものづくりの年間カレンダーが無い時代でしたので
企画したいときに企画したいだけ"企画努力"していました

現在は
展示会スケジュールと商品自体にファンが付いて頂いているおかげで
素材を活かした商品創りや
売れ筋からの派生商品創りに主眼を置けば
ある程度のレベルをクリアーすることができます

ただしそれらは
"生み出すまでの苦労"という意味では
先の二つの花留めほど情熱を注げていないことも
ある意味事実でありました

そういったことが
最近、ものづくりブログの更新が滞っていたことの
要因の一つであったと思うようになりました


企業の業績には
その会社の数だけ浮き沈みがあり
私たちプリーズも20年の歴史全て順風であったわけではありません

これまでご案内してきたとおり
お花のブームにのって
二つの花留めと多数の天使系一輪挿しを展開していたころは
大変ありがたかったのですが

"家庭で生花を活けない風潮"が進んでいくと
主力商品が下降線をたどっていくため
全体としての売り上げが伸びていきません

キャンドルやカード立てやお箸置きなどの
"ガラスを使用した雑貨品"にも着手しましたが
会社の屋台骨を支えるような主力商品にはなりえませんでした

そうした不安要素が多分にあるなか
手づくり硝子という括りで
バーナーワークという技法のミニチュアガラス工場と出会い
(それ自体は私が開発したものでないですが)
熱帯魚や金魚を水に浮かべて楽しむことのできる
"浮玉硝子"を手掛けるようになりました

以前からその存在は知っておりましたが
こんなにも数量の動くものかとびっくりしたと同時に

ガラス専門ショップではよく見かけるものの
私たちがお世話になっている雑貨チェーン店では
あまり見かけなかったり
上手にディスプレイしきっていない現実に

「何かチャンスがあるのでは!」と
漠然としたひらめきがあったのでした

それからの私は
この漠然としたひらめきを形(商品)にするため
暫くの間
会社に掛かってきた電話も極力取らず
小部屋に入って
社員からも話しかけてもらわない状態に自分を置き
設立当初毎日のように行っていた
"企画して企画して 企画努力する"ことを続けたのでした

数か月が過ぎ
大ヒット商品"ウォーターインシリーズ"を発表し
びっくりするほどお客様から取引依頼を頂き
商品を出荷していくのですが

その企画・製造秘話に関しては
次回のものづくりブログにてご案内させて頂きます

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