コラム

お客様はお水をこぼされて当然です

ものづくりブログをお届けします
物語としての前回はこちらになります

いつもの書き出し
ここまでの整理を簡単におこないます

ケンザン・プリーズや天使の浮き輪など
硝子器用の花留め(特許商品)を企画開発した私は
東海硝子(株)さんのご指導も頂きつつ

手作りの硝子で
「小花まで楽しむこと」を目的とした
"天使の"フラワーベースを多数企画しました

そのご 生花にまつわる潮流から
開発の軸足を"硝子雑貨"へと移行し
陰影が素敵なハート型のキャンドルや
色水入りが新しいおはし置きなどを企画してきました

本日はそれ以降のお話となります

あらかじめご連絡しておきますが
本日の主役『浮玉』硝子は
私が最初に企画したものではありません
この後の"ものづくり"のお話を続けるなか
ご案内しないと前後関係が分かりにくくなるため
今回の登場となりました

皆様ご存知の通り
端的に「硝子」と申し上げても様々な種類・用途があります

住宅用や自動車用の硝子や
携帯などのディスプレイに使用される硝子や
工芸用の硝子などはその代表例でありますが

天使の浮き輪や色水入りはしおきに使用する硝子は
"管硝子"と呼ばれるもので
理科の授業で使用したフラスコやビーカーと同種の硝子になります

部分的な金型を利用し成型することから
手作りでオリジナルな形を商品化できる特徴があります

その一方"浮玉"に代表される硝子は
バーナーワークいう技法で
色ガラス棒をバーナーの炎であぶりつつ成型していきます

最初の一個目から手作業で成型するため
高額な金型は必要としないのですが
その分だけ職人さんの高い技量が必要となります

世間で流通しているバーナーワークは
生産状況や品質の部分で様々なものがあり
私たちは自分たちの工場の商品水準に誇りを持っています

例えば私たちのタテジマキンチャクダイ
狭い紺色の身体の部分に
黄色の細い硝子を10本近く両側に載せています

繰り返しますが
ペンで描いているのでなく細い硝子を載せて成型しています

これほどの高い品質の商品を武器に
今後の商品開発に望んでいくのですが
そのお話は今回も長くなりすぎましたので
また近いはずの次回とさせて頂きます

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